息子のこだわり
ほぼ毎日のように夕食後、私・娘・息子と3人で双六やトランプをしている。楽しい家族の団欒のつもりで始めたのだが、すぐに、完全に息子の訓練の為の行為となってしまった。始めてから既に2ヶ月経つが、息子は未だに勝ち負けに拘り、負けた時の怒り方が半端ではない。爆発して床を踏み鳴らしたり、風呂に入らないと宣言したり、遊んでいた双六やトランプをぶちまけて絶対片付けないと叫ぶ。
ゲームをやらなければ済む問題ではない。息子は来春小学校へ入学する。数名、数十名でゲームをする場面で、自分の負けを認めず現在と同じように感情を爆発させていたら、その内きっと誰も相手にしなくなるだろう。
息子は本来、誰かと一緒に遊ぶのは大好きなのだ。公園で初対面の相手とでも、楽しみが共有できれば一緒に何十分でも滑り台やジャングルジムで遊ぶし、玩具売り場の遊べるコーナーで、意気投合した年上の相手と一緒に、合体ロボットの組み立てに1時間以上も夢中になったこともある。しかし、ゲームになると話は別だ。
今日も双六を始める際、娘が「サイコロを振って出た目が大きい人から順番…」と言い終わらないうちに息子はすばやくサイコロを振ったが、出た目が1。次の瞬間、息子はスタート位置に並べていた3つの駒を手でバーンと払いのけ、「僕、やらない!」と膨れっ面でソファにふんぞり返った。「そんならやらないよ!」と怒りたい気持ちを抑え──そこで止めたら訓練にならない──私は息子にやろうよと誘う。それでも、息子はふん!とそっぽを向く。そこで姉である娘が、「今1が出たけど、次に振ったとき6が出るかも知れないよ。双六は止まった升で進んだり戻ったりするし、最後まで分からないんだよ」と説得した。
こういう場面では、母親や保育士が説得するより、兄弟や仲間が話した方が効果がある。しばらくすると息子はぶっきらぼうに「いいよ!」と言ってソファから下り、双六を再開した。始めるとケロッとして笑いながら双六を楽しむ息子。しかも運良く最初にゴールしてご満悦だ。
気分がいいまま息子がトランプを取り出して「今度はババ抜きをしない?」とカードを配り始めた。ババ抜きにしろ七並べにしろ、息子は自分が負けたら勝つまで何度でもやろうと言い張り、ルールさえ変える──ババを持っていたら勝ちという具合に。
身内でやっているからこういう態度をとるのではない。以前何度か、息子と同い年の子供数名と(我々家族ではない)大人が1人交じってババ抜きをした時も、同じように息子は負けそうになると手持ちのカードを投げてしまい、それを大人にたしなめられると大声で怒って相手を睨み返したりしたらしい。彼のこのこだわりは一体どこからくるのだろう?仲間と遊びたいのなら、何故「あ~あ 負けちゃった」と笑ってやり過ごすことができないのだろう?
こだわりに関しては、ゲームだけではない。並び順も一番前にこだわる。他の園児にどんなに責められようが、頑として譲らない。あの頑固さは一体どこからくるのだろう?
就学時健診を前に、ここにきて息子の問題行動に正直参っている。


Comments
うちの息子も「1番」にこだわる傾向があるんですが、これって男の子にはよくある傾向なんでしょうか?
その競争意識を煽って、「誰が一番に服を着替えるか」とか「お風呂に入るか」とかいってこちらのやらせたいことをさせたりしていますが、確かにカルタとか双六の時に負けそうになるとズルをしようとするので、私も「こんなんで大丈夫か?」と悩むことがあります。
Posted by: こに | November 06, 2006 at 07:52
こにさん、こんにちは。
こにさんの息子さんの場合は、文面から察すると、お兄ちゃんになったというプライドが多分に作用しているように感じます。自分に自信がついてきた証拠でもあるし、特に園でトラブルがなければ微笑ましい範疇です。
子供が小さいうちは周囲も「しょうがないなー」で済まされてしまうことも、ここまでくると──つまり一番に固執して他の子と衝突する、自分の気に入らない事から逃避しようとする、自分が享受できないことには怒るという態度でしか対応できない──といった現在の息子は、とてもじゃないが40人学級ではやっていけないんじゃないか、心配しきりです。
今は叱り方も含め、息子に対してどうアプローチしたら良いのか、いろいろノウハウを収集している最中です。
Posted by: fumi_o | November 06, 2006 at 13:27
あー、コメント書こうと思ったら、同じココログのカトラーさんの時に使った名前がそのまま残ってましたよ。
fumi_oさんも悩んでるんですね。自分なりに考えて一所懸命育てきたつもりなのに、何か間違ったことをしたのだろうかと自問してしまいますよね。
Posted by: 悩む親 | November 06, 2006 at 23:53
悩む親さん、こんにちは。そういえば、ウチと同じ一姫二太郎でしたよね。<年齢的にはずっとお姉さん、お兄さんですが
本当に子育ての悩みはつきないですね。『子育てって楽しい!』と世間に胸はって言える日なんて、一生来ないんじゃないかって感じ……
現在救われているのは、まだ息子の行動が家と外と一緒なので、保育者と悩みや問題を共有して話し合える点です。
あまり叱ると、『叱られるからやる』という風になり、『叱らないとやらない』となってしまうのが一番恐いです。
Posted by: fumi_o | November 07, 2006 at 15:29