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January 18, 2006

「股裂き状態」の30代女性

先日頂いたこにさんのコメントの中で紹介されていたエントリー
少子化の原因なんて、はっきりしてる「3」~なぜお金が足りないか? 宮乃@Studio M works
を読んで、思い出した言葉がある。

『母親が娘を股裂きに』  (上野千鶴子+信田さよ子『結婚帝国女の岐れ道』p.42)

丁度昨年の今頃読んだ本なのだが、"「30代・女」の岐路を読み解くキーワード"として登場した「股裂き状態」という言葉が強烈で、私の脳裏にインプットされていたのだ。
『母親が娘を股裂きに』とは、どういう意味かというと―以下抜粋

信田 60代の女性に対して、わたしがいつも不思議に思うことがあって、それは、自分は仕事をしてないのに、娘には「仕事、仕事」とうるさく言うことなんです。(省略)
上野 うん。ですから1970年代以降の女性の高学歴化のスピードがものすごい。進学率がむちゃくちゃ高くなっているでしょ。(省略)この背後には、母親の娘に対する教育熱があります。
信田 娘を自分の人生の第二走者として走らせるわけ?あの親たちは、娘に対してどんな将来像を持っているんでしょうか。
上野 ないと思う。自分になかったものを持ってほしいと思っているのよ。けれどももう一方で、自分の人生を否定されることは許せない。だから、アンビバレンスな期待をそのまま娘に与えて、そのつど言を左右にするから、娘は股裂き状態になってしまう。(省略)
今、母親が娘に送ってるメッセージというのは、股裂き状態のメッセージだと思う。「女であれ」というメッセージと、「女であるだけでは十分ではない」というメッセージと両方を送っているわけです。

こにさんもリンク先の宮乃さんも、私より年下の30代。高学歴の優等生ほど、親の教えを内面化しやすいものだと私は思っているのだが、宮乃さんの次の行には感心してしまった。

夫と子供に尽くす人生に不満を持ち、娘に愚痴る母親世代に育てられた娘達が敢えて出産しない選択をするんじゃないか?という問いには、
「人のせいにしないで、冷静に考えてみて」
と伝えたいです。

ところで、宮乃さんが同ページで薦めている単行本「少子化をのりこえたデンマーク 」を衝動買いしてしまった。読後の感想については、またいつか…


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Comments

TBありがとうございました。遅くなってスミマセン。確認してから公開となっていますので即時反映はされません、ご心配をおかけ致しました。またいらして下さいね。
ところで股裂きって凄い言葉ですね(^^;
いずれにせよ成人になった娘がいつまでも母親に股裂きにされている娘も娘なんじゃないでしょうか?成人してまで母親に支配されているなんて・・・

Posted by: 宮乃 | January 20, 2006 at 00:52

>宮乃さん

コメントありがとうございます。
こちらこそ、トラックバック反映でお手数おかけして、申し訳ございませんでした。

>いつまでも母親に股裂きにされている娘も娘なんじゃないでしょうか?
仰る通りだと思いますが、宮乃さんのように強い意志と自分の生き方、家庭のあり方にポリシーがありそれを実践されている方は、むしろ稀ではないかと私は思いました。

紹介した本の中にもありましたが、(30代女性の)親子関係が非常に密で、親が大きな資源になっている現実、親の資源にぶら下がって生きる方が得だと理解しているから、娘の方も親の意向を汲むわけですよ。
結婚しても出産しても親の援助をうけるつもりでいたら、親(特に母親)が反対するような相手とは結婚できないというわけで、計算高くなってしまう。特に、派遣やパートなど非正規雇用の女性の場合は顕著なのでは?と私は考えます。

Posted by: fumi_o | January 20, 2006 at 08:32

こんばんは(^^)。仰る通り経済力の有無は大きいんですよね。
私の方が稀といわれるのも理解出来ますが、生活の為に折り合いをつける事は悪い事ではないのに、母親のせいにして「股裂き」とか「産めない理由」にしている限り納得する人生は歩めないのだけは確かです。その上で折り合って行く自分として生きるのか、脱するのか、考えて実行するかしないかで歩む人生が変わるのは、この世の法則なので仕方ありませんね。皆さんそれなりに頑張っていると思いますので、母親のせいにしても何も解決しない、という所からスタートするしかないのではないでしょうか。

Posted by: 宮乃 | January 23, 2006 at 01:27

>宮乃さん

>その上で折り合って行く自分として生きるのか、脱するのか、考えて実行するかしないかで歩む人生が変わるのは、この世の法則なので仕方ありませんね。

宮乃さんが仰りたい事はよく分かります。
自己決定したことに責任をもつことが成熟した大人の考えとしたら、エントリー中に挙げた母子の例は未成熟な親子関係です。
とにもかくにも、宮乃さんの少子化に言及したエントリーを読むにつけ、肩で風を切って歩いているようなカッコ良さを感じましたよ。

Posted by: fumi_o | January 23, 2006 at 10:46

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Tracked on January 18, 2006 at 23:16

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