
一昨年・昨年と、12月のイベント「クリスマス会」についてエントリーしたが、今年も無事終了したのでご報告したい。
本日開催された「クリスマス会」は、年長児の息子にとって幼稚園生活最後のお遊戯会──私にとっても最後の"かくし芸大会"──となった。息子達の演目は上方落語の『じごくのそうべい』。地獄絵巻なのにちっとも怖くない、関西弁の台詞がテンポ良く続き、大笑いしながら地獄めぐりができるという話だ。
息子の役は青鬼。台詞は少ないが、赤鬼と共に地獄に落ちてきた軽業師(かるわざし)のそうべえ、歯抜き師、医者、山伏の4人を火の車に乗せ、舟に乗せて三途の川を渡らせ、糞尿地獄に放り込み、"じんどんき"に食わせ、熱湯の釜へたたきこむのである。
幕が閉じた後、20分を超える演劇を出演者9人全員がよくぞ最後まで集中して演じ切れたなーと感動したのと同時に、それも今年で最後になるのかと思ったら涙が零れた。この3年間、毎日の園生活に加え、登山や海合宿・雪合宿で保育者と寝食を共にした仲間だからこそ、(息子以外の出演者が)長ゼリフにも耐え完成できたのだなと、帰宅後も感慨に耽る。
さて、私の出し物だが──
一昨年の「でんじろう先生の科学実験」、昨年の「アカペラ」ときて、今年は地味に布絵本による読み聞かせをやった。家族には「私らしくない」と意外に思われたが、1メートル四方の布地にアクリル絵の具やクレヨンで絵を描き、それを縫い合わせてといった作業もなかなか有意義であった。採用した絵本は、フィリピン民話の「われたたまご」だ。 うずらの夫婦はペープサートを使い、物語が淡々と進行する静かで素朴な内容。ちょっと苦労したのは声。私の声は基本アルトなのだが、この時は1オクターブ上げて妻役を演じた。
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